夫婦の間に【境界線】を設けると仲良しになれる!?
こんにちは!シン・イクメン育成コーチのひなたです!
今日は夫婦の【境界線】について考察したいと思います!
- いつも相手の言いなりになってしまい、自分の気持ちを押し殺している・・・
- 本当は言いたいことがあるけど「結局は僕が悪いんだ」と自分を責めている・・・
そんなお悩みを持っているのであれば、
夫婦の間の
【境界線】
を意識することで
改善していくかもしれません!
ぜひ参考にしてみてください!
心理的境界線とは何か?その重要性
夫婦関係において、
心理的な境界線
を意識することは非常に重要です。
この境界線は物理的なものではなく、あくまでも心理的なものを指します。
つまり、家の中で壁を作ったり寝室を分けたりするような話ではありません。
心理カウンセラーの野口嘉則さんの講座で学んだ概念によると、
人間関係において最も大切なのは
「自己受容」
‐自分をありのままに受け入れる力‐
です。
長所も短所も、ポジティブな感情もネガティブな感情も、自分の全てをありのまま受け入れることが自己受容です。
自己受容ができて初めて、他人のありのままも受容できるのです。
この自己受容を実現するためには、より根本的なレベルで心理的安全性が確保されていることが不可欠です。
境界線を引くということは、自分の心理的安全性を確保すること。
言い換えれば、
自分が安心して振る舞える場所をしっかりと確保することが重要
なのです。
自分が安心できる場所があるからこそ、自分の心の機微をしっかり内観して、ありのままの自分を受け入れる事ができるのです!
この考え方は、夫婦関係だけでなく、親子関係、職場の人間関係など、あらゆる対人関係に適用できます。
夫婦間における境界線の具体例としては、以下のようなものが挙げられます:
- 嫌なことははっきりと「嫌」と伝える
- 「NO」と言うべき時にははっきりと断る
- 相手の機嫌に振り回されず、自分の感情をコントロールする
- 自分の意見や感情を押し殺さず、適切に表現する
- 相手の意見も尊重しつつ、無理に合わせすぎない
これらの行動は、自分の心理的安全地帯を確保し、健全な関係性を築くための重要なステップとなります。
境界線を引く実践例:日常生活での対応
実際の生活の中で、どのように境界線を引けばよいのでしょうか。
私の日常で起こったことを参考に見てみましょう。
ある日、家族で外出した際、テイクアウトした食事の後のゴミ処理をめぐって小さなトラブルが発生しました。
妻が車内に紙コップを車内に置いたまま家に入ったので、私がそれを車から出して玄関に置きました。
その後私がゴミ箱に入れるのを忘れてしばらく紙コップが玄関に置きっぱなしになっていたのです。
そこで妻から
「ゴミを玄関に置きっぱなしにしないでよ!」
と注意を受けたのです。
この時、私はまず自分のミスを認め、謝罪しました。
「あ、ごめん。捨て忘れてた」とすぐに謝罪をしました。
しかし、妻は更に続けてくるわけです(笑)
「玄関にゴミを置きっぱなしにしておくなんて、あり得ないんだけど!」
と追い打ちをかけてきたので、私は
「だったら、そもそも車の中にゴミを置きっぱなしにしないでほしい。車から片したのは僕だよ。」
と、イラっとした気持ちは押さえて、冷静に伝えました。
妻もこのことでそれ以上何か言ってくることはありませんでした。
ポイントは【気持ちを冷静に伝える】ことです。
感情的になってしまうと、相手の境界線に踏み込むことになります。
自分の気持ちを冷静に伝えるということは、自分の気持ちを表現しても良いという許可を自分に出せるので、
心理的に安全な場所が確保できるのです。
この対応は、バランスの取れた境界線の引き方の一例と言えるでしょう。(たぶん・・・w)
境界線の考え方:心理学と仏教の視点
心理学的な観点から見ても、境界線を引くことは非常に重要です。
アドラー心理学の「課題の分離」という概念とも通じるものがあります。
境界線を意識して、自分の課題と相手の課題をはっきりと分け、その問題が誰の課題なのかを明確にするという考え方です。
先の例でいえば、
- ゴミを玄関におっきっぱなしにしたのは私の課題
- ゴミを車に置きっぱなしにしたのは妻の課題
という事になります。
私は「ゴミを玄関に置きっぱなしにしない」という自分の課題を今後改める必要があります。
ただ、妻にも「車内にゴミをそのままにしない」という
自分の課題をしっかりと認知してもらう必要はある
のです。
ただ、今後
その課題を直すか直さないかは、それぞれの課題
という事になります。
では、今後妻に車内にゴミを残さないようにしてもらうには、どうしたらよいでしょうか?
私が自分の課題(自分のできること)に集中するのであれば、車から降りるタイミングで
「ゴミも一緒に持って行ってねー!よろしく!」
と明るく言う事で、妻も気持ちよく行動できてゴミの置忘れを防げそうです。
そしてもし自分がそれを言い忘れて、また車内にゴミが残っている状態を見かけた時には、
(事前に言わなかった自分に責任がある、と捉えて)イラっとせずに、ゴミ箱までしっかりと捨てきる。
このように、
自分と相手の間に境界線を設けて、自分の課題(自分のできること)に集中することで
健全な関係性を保つことができるのです。
スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」で言及されている「影響の輪」と「関心の輪」の概念も、
この境界線の考え方と類似しています。
自分が影響を与えられる範囲に集中し、それ以外のことには過度に介入しないという姿勢は、
健全な境界線の維持につながります。
一方で、仏教の考え方は、また違った知見を与えてくれます。
「縁起」「諸法無我」の考え方によれば、すべての事象は相互に繋がり合っており、
独立して存在するものは何一つないとされます。
妻がやっている事は私もやっている事。
妻が玄関に置き忘れたゴミを見てイラっとしたように、私も車内に残っているゴミをみてイラっとしているわけです。
そして二人とも「置き忘れ」をしている。
この仏教の観点からすると、そもそも境界線を引くこと自体が意味のないことかもしれませんねw
しかし、日常生活においては、心理的な安全性を確保し、健全な人間関係を築くために、
適切な境界線を設けることは大切です。
アサーティブコミュニケーション、つまり自分の気持ちも相手の気持ちも大切にするコミュニケーションのスキルを磨くことで、
夫婦間のみならず、あらゆる人間関係において、より良好な関係性を築くことができるでしょう。
まとめ
結論として、心理的境界線を意識し、適切に維持することは、
夫婦関係を強化し、互いの尊重と理解を深める上で非常に重要です。
日々の生活の中で、この概念を意識し実践することで、自分も大切にして、相手も尊重するコミュニケーションがとれるようになるのです!
それ積み重なることで、強固で健全な関係性を築いていくことができるのです!
今日もあなたの夫婦関係が最高になるように、心より応援しています!