夫はみんな怒っている!上手に【怒り】と向き合う方法
こんにちは!シン・イクメン育成コーチのひなたです!
私のクライアントさん達のお話を聞いていて、改めて感じること。
それは、
夫はみんな怒っている
という事です。
昔の私もそうでした。
奥さんから指摘されたり言われたことに対して
自分の中に【怒り】が沸き起こり、
その【怒り】の感情に自分自身が振り回されてしまうのです。
結婚生活において、【怒り】の感情は避けられないものです。
特に夫婦間では、お互いの距離が近いがゆえに、些細なことでも怒りが湧き上がることがあります。
今回は、夫婦関係における【怒り】の感情を分析していき、
その上手な向き合い方について、詳しく解説していきます!
目次
夫の怒りの正体を理解する
奥さんからの指摘や怒りが夫に向けられる多くの場合、夫としては悪意のない行動(無神経)に対してがほとんどです。
例えば、家事や育児に積極的に取り組もうとしている夫が、
妻から厳しい言葉を浴びせられることがあります。
自分としては良かれと思ってやっていることも、奥さんから見ると
無神経
な行動だったりするわけです。
しかし、夫としては
悪気がない。むしろ良かれと思ってやっている。
そんな自分の行動に対して必要以上の批判されると、どうしても怒りの感情が湧いてきてしまうのです。
この怒りの扱い方を間違えると、夫婦関係が悪化する原因になりかねません。
怒りで返してしまうと、妻からさらなる怒りが返ってきて、
関係がどんどん悪化していくという悪循環に陥ってしまいます。
重要なのは、多くの夫には悪気がないということです。
むしろ結婚生活をより良くしたい、子育てにも積極的に取り組みたい、と思っている真面目な夫が多いのです。
しかし、悪気のない行動が妻の「地雷」を踏んでしまい強烈な批判を受けて、
それに対して自分も怒りを抑えきれずに返してしまう。
これが子育て世代の夫婦関係悪化の大きな要因となっているのです。
私はこれを夫の
自称イクメン化
と呼んでいます。(昔の私です-_-;)
怒りとの上手な向き合い方3つのポイント
大切なのは【怒り】を生み出さないことではありません。
【怒り】は必ず生まれてきます。なぜなら【怒り】はヒトの
存命本能(死なないこと)
に基づいて、自分を守るために発動する感情だからです。
大切なのは
【怒り】の扱い方を身につけて、上手に向き合う
事なのです!
怒りと上手に向き合うために、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 人は怒りたくて怒っているということを理解する
- 自分の弱い感情を知る
- 怒りの目的を知る
これらのポイントを順番に見ていきましょう。
1. 人は怒りたくて怒っている
まず重要なのは、
自分の感情は自分の責任
だということを理解することです。
よく、相手の態度が原因で怒りが生まれると考えがちですが、これは間違いです。
同じ状況でも怒らない人もいるのです。
つまり、感情を生み出しているのは自分自身なのです。
怒りは自分が選択している感情であり、
何らかの目的があって怒っているのだということを認識する必要があります。
2. 自分の弱い感情を知る
怒りは「二次感情」と呼ばれ、その下には「一次感情」と呼ばれる
弱い感情
が隠れています。
例えば、
「なぜ自分は悪いことをしていないのに怒られなければならないのか」という不満や、
「これ以上傷つきたくない」という恐れや悲しみ、疲れや不安といった感情です。
怒りは、これらの弱い感情をカモフラージュし、自分を守るために発生する感情なのです。
つまり、
弱い感情から自分を守るために、人は怒りたくて怒っている
のです。
3. 怒りを表現する目的を知る
怒りを相手にぶつける目的を理解することも重要です。
アドラー心理学によると、怒りの目的には主に4つあるとされています:
- 支配:相手を自分の思い通りに動かしたい
- 主導権争い:交渉などで相手よりも優位に立ちたい
- 権利擁護:自分の権利や立場を奪われそうなとき
- 正義感の発揮:自分が正しいと思っていることを教えたいとき
夫婦関係の中では、特に「自分の立場や権利を守りたい」という目的で怒りが発生することが多いかもしれません。
自分としては一生懸命やっているのに、それを否定されたときに、
自分の存在自体も否定されたような気持になり、
怒りで反応してしまうのです。
怒りの原因は【自分への執着】
私は夫婦仲が悪化していた時、怒りまくっていました(;^_^A
とにかく自分を守るのに必死だったのです。
傷つきたくない
責められたくない
自分のやっていることをもっと認めてほしい
という思いが先に立ち、自尊心を守るために怒りで反応してしまうのです。
でも、その時の私は明らかに【自分】しか見えていないわけです。
妻がなぜそのような事を言っているのか?真意は何なのか?
そんなことに意識を向ける事ができず、ひたすら自分を守ることに必死だったのです。
つまり、私は
自分に執着
していたのです。
仏教では
諸法無我(しょほうむが)
ー全てにおいて自分(我)というものは無いー
と説きます。
本当は自分なんてものはないのに、いつまでも自分に執着しているから、
思い通りにならないことが起こると【怒り】が生まれて、自分が苦しむことになるのです。
怒りのエネルギーと健康への影響
怒りという感情は、非常に多くのエネルギーを必要とします。
体に力が入り、身体的にも心理的にも疲れを感じます。
確かに、怒りを爆発させることで一時的に楽になったような感覚を得られるかもしれません。
しかし、その後に良い結果が生まれることはほとんどありません。
さらに、怒りを長期間抱え続けると、自分自身が苦しくなります。
仏教的な観点からも、怒りは人生に苦しみをもたらす「三毒」の一つとされています。
【怒り】を持ち続けると心理的にも毒に侵され、それがやがて体をも蝕むことにもなりかねません。
実際、私は夫婦関係がどん底だった時、激ヤセをして、取引先のいろいろなお客様から
『最近すごく痩せたから、病院行った方がいいんじゃない?』
とよく心配されていました^_^;
したがって、可能な限り怒りを手放し、上手にコントロールすることが求められるのです。
怒りとの上手な付き合い方
お伝えしてきたように、怒りは人間の基本的な感情の一つであり、完全になくすことは難しいかもしれません。
しかし、上手に付き合っていくことは可能です。
以下のポイントを意識することで、怒りをコントロールし、より良い夫婦関係を築くことができるでしょう。
- 怒りは自分が選択している感情だと認識する
- 怒りの下にある弱い感情(不安、悲しみ、恐れなど)を理解する
- なぜ怒っているのか、その目的を考える
- 怒りを手放すためのアクションを決めておく(耳たぶをつねる、息を深く吐くなど)
- パートナーとオープンなコミュニケーションを心がける
- 自分の感情を、感情的ならずに言葉で表現する練習をする
- 必要に応じてカウンセリングや専門家のアドバイスを受ける
これらのポイントを意識し、実践していくことで、自分だけでなく
妻の【怒り】に対しての理解も深まり、
妻からの強烈な言葉に対しても、これまでとは違った視点で見ることが出来るようになります。
妻の【怒り】の下にも
弱い感情
があるのです。
そこを理解出来れば、妻に対してかける声も変わっていき、
徐々に怒りをコントロールできるようになっていくでしょう。
そして、より健康的で幸せな夫婦関係を築いていくことができるはずです!
結婚生活において、完璧な関係を求めるのではなく、
お互いの感情を理解し、尊重し合える関係を目指すことが大切です。
怒りと上手に向き合うことは、そのための重要なステップの一つなのです。
皆さんも、ぜひこれらのポイントを意識して、より良い夫婦関係づくりに取り組んでみてください!
今日もあなたの夫婦関係が最高になるように、心から応援しています!