奥さんや子どもにイラついて責めたくなった時、知っておいてほしい話
こんにちは!シン・イクメン育成コーチのひなたです!
皆さんは、奥さんや家族に対してイライラしたり、責めたくなったりすることはありませんか?
本当は仲良く過ごしたいのに、何故かついイラっとして責めてしまった後に、
「言いすぎてしまった」と自己嫌悪に陥る・・・。
私も時々あります。
今回は、そんな感情に悩む方々に向けて、心理学の観点から自己理解を深め、より良い家族関係を築くためのヒントをお伝えします。
ポイントは
自分を受け入れることが相手を受け入れるスタートライン
という事です。
このことが理解できると、イラっとした時が自己成長のチャンスに変わります!
以下の3つのステップで解説していきますね!
- 自分の中に多様な側面があることを認識する
- イライラの原因が自分の投影であることを理解する
- 多様な自分を受け入れ、フラットな視点で物事を見る
目次
1. 私たちは多様な自分の集合体
まず、私たちは一つの固定された人格ではなく、
様々な側面を持つ存在だということを理解することが重要です。
心理学では、これを「サブパーソナリティ」と呼びます。
例えば、頑張り屋の自分もいれば、ダラダラしたい自分もいます。
ポジティブな自分もいれば、ネガティブになる自分もいるでしょう。
これらの相反する性質を持つことは、人間として自然なことなのです。
しかし、多くの人は「自分はこういう人間だ」と一つの人格に固執してしまいがちです。
そうすると、他の側面を無意識のうちに排除しようとしてしまいます。
例えば、「整理整頓をきっちりすべき」と考える自分がいる一方で、
「片付けるのが面倒くさい」と思う自分もいるかもしれません。
後者の自分を「良くない」と捉えて、無意識の中に押し込めてしまうのです。
2. イライラの原因は自分のシャドーを相手に投影すること
排除された自分の側面は、「シャドー(影)」となって無意識の中に潜んでいます。
そして、他人が自分の排除した行動をとると、強くイラつきを感じてしまうのです。
これが「投影」と呼ばれる心理メカニズムです。
例えば、「片付けるのが面倒くさい」という自分の側面を「良くないもの」として排除してシャドー化させている状態で、
奥さんやこどもが整理整頓をしていない様子を見ると、
自分のシャドーを相手に投影して「良くないもの」として認識してイラついてしまうのです。
私の場合、妻が何でも私に頼ろうとする態度を見てイラっとする傾向にあります。
自分の方が近い場所にいるのに、「あれ取って、これ取って」と、コキ使ってくるのです(笑)
そこで、何故自分はこんなにイラついてしまうのか分析してみました。
何故イラつくかというと私は
「自分のことは自分でするべきだ」
という強い信念を持っている傾向に気づいたのです。
幼少期、共働きだった母から「自分の事は自分でしなさい」と育てられてきました。
また長男だった私は「自分がしっかりしなきゃ」という意識も強かったように思います。
しかし、
実は内心では「甘えたい」「頼りたい」という欲求も持っていたのですが、
「甘えてはいけない」「自分の事は自分でしなければいけない」とその欲求を押し殺して生きてきたのです。
そんな時、妻や子どもが「自分のことを自分でしない」態度を取ると、強くイラつきを感じてしまいます。
これは、自分の中にある「甘えたい」という欲求を「良くないもの」として排除した自分のシャドーを相手に投影し、
それに対して怒りを感じているのです。
つまり、相手の行動そのものではなく、
自分の中の抑圧された欲求に対して反応しているのです。
3. 多様な自分を受け入れることの重要性
このような心理メカニズムを理解した上で、大切なのは
多様な自分を受け入れることです。
自分の中にある相反する側面や欲求を、良し悪しの判断をせずに認識し、受容することが重要です。
例えば、「自分のことは自分でやるべきだ」と考える自分も、「実は甘えたい」と思う自分も、
どちらも自分の一部として受け入れるのです。
そのためには、
自分の様々な側面に【気づく自分】を持っておく
ことも大切です。
シャドー化した自分は「無意識」の中に閉じ込められるので、とても厄介なのです。
無意識という事は、自分が意識していないところで悪さをしているという事です。
そんな無意識下で悪さをしているシャドー化した自分に気づき
「今の自分はこういう状態だな」と客観的に観察する視点を持つことで、自己理解がさらに深まります。
自分の多様な側面を受け入れることは心の余裕を生み出し、結果的に他人に対しても寛容になれます。
イラついたときは相手の態度が原因ではなく、無意識下に潜んだシャドー化した自分が原因だという事なのです。
4. フラットな視点で物事を見る
自分や他人を受け入れる上で重要なのは、全ての物事をフラットに見る視点です。
良い悪いの判断をせずに、ありのままを受け入れる姿勢を持つことで、自分自身にも他人にも寛容になれます。
イライラや怒りの感情を持つこと自体も否定的に捉えるのではなく、
「なぜそういう感情を持つのだろう」と探求する姿勢が大切です。
イライラや怒りの感情を持つ自分も、また多様性のある自分の中の一部なのです。
自己理解を深めることで、ネガティブな感情に振り回されることが少なくなり、
より冷静に状況に対処できるようになります。
5. まとめ‐自己受容から始める家族関係の改善
この記事では、
相手を受け入れるには、まず自分を受け入れることから始める
という点を強調したいと思います。
相手の行動を変えようとするのではなく、自分自身の内面に目を向けることが、
より良い家族関係への第一歩となります。
以下の3つのステップを意識してみてください:
- 自分の中に多様な側面があることを認識する
- イライラの原因が自分の投影であることを理解する
- 多様な自分を受け入れ、フラットな視点で物事を見る
これらのステップを実践することで、奥さんや子どもに対するイライラが和らぎ、
相手を責めるのではなく、自分の多様な面を受容できるようになるでしょう。
結果として、夫婦関係や家庭環境が改善されていくはずです。
自己理解を深め、自分自身に対して寛容になることが、他者への理解と受容にもつながるのです。
今回のお話が、少しでも皆さんの夫婦関係、家族関係改善のヒントになれば幸いです!
あなたの夫婦関係が最高になるように、心より応援しています!