妻から理不尽に怒られた時のストレスを解消する3ステップ
こんにちは!シン・イクメン育成コーチのひなたです!
結婚生活において、パートナーへのストレスや不満は避けられないものです。
特に日頃から、仕事にも家事にも育児にも一生懸命な夫が、
理不尽にも感じられる妻からの指摘を浴びた時に
「なんで俺ばっかり」
「そっちだってやってないのに」
とキツイ言い方をしてくる妻に対して夫が不満を抱えるパターンは、よくある夫婦関係の悩みです。
今回は、私の「夫専門の夫婦関係改善コンサル」のクライアント様である夫婦の事例をもとに、
仏教の考え方を基礎とした不満解消の3ステップ
をご紹介します。
この方法を実践することで、ストレスや不満を建設的に解消し、より良い関係を築くことができるでしょう。
目次
ある夫の不満 – 事例紹介
このクライアント様はその日、仕事も育児も頑張り、疲れ切った状態でした。
唯一の息抜きは、トイレでちょっとした時間にするスマホゲーム。
たった2、3分の息抜きだったのですが、それを妻に見つかってしまいます。
妻は「そんなことをしている暇があったら、子供の面倒を見て!」と激怒。
妻自身もトイレでSNSを見ることがよくあるのに、なぜ自分だけが怒られなければいけないのか…。
自分にはちょっとした息抜きの時間さえも許されないのか…。
クライアント様は
大きなストレスと不満
を感じました。
このケースを例に、3つのステップを見ていきましょう。
ステップ1:不満の正体を突き止める
まず第一のステップは、
モヤモヤとしたあなたの不満の正体を明確にすることです。
「イラっ」とした時は、
自分が何に「イラっ」としたのかを明確にすることで
その後の対処を考える事ができるのです。
仏教では、全ては
【因果の法則】(結果には必ず原因がある)
で成り立っていると考えます。
まずは「イラっ」とした結果に対する原因を明確にしていきます。
先ほどの夫の場合、不満の正体として考えられるのは:
- 妻の強い口調による叱責
- 自分だけが責められる理不尽さ
- 仕事も育児も頑張っているのに認められていない感覚
- 唯一の息抜きを邪魔された怒り
- 妻自身もSNSを見ているのに、という矛盾
このように、一見単純な出来事でも、その裏には複数の不満が潜んでいる可能性があります。
その数々の『不満』の中でも、
「これさえ無くなれば、他は別に我慢できる」
という一番
核となる『不満』
を突き止めます。
不満を感じたら、まず「本当は何が嫌だったのか」を具体的に言語化してみましょう。
ステップ2:不満の原理を理解する
第二のステップでは、不満という感情の仕組みを理解します。
これは非常に重要な気づきをもたらすステップです。
この夫婦の例で具体的に考えてみましょう。
①不満は自分が生み出している事を理解する
妻の叱責に対して激しい不満を感じる夫がいる一方で、
同じ状況でも「確かに、子どもが寝てからやればよかったかな」と反省する夫もいるかもしれません。
つまり、不満は相手の態度そのものではなく、
その態度を受け取った自分なりの解釈
から生まれているのです。
子どもの態度に妻はイライラしても、私は全くはイライラしない、
という事が我が家でも良くありますが、それと一緒です。
(そして「なんで何も言わないの!?」とイライラが私にも向けられますw)
同じ子どもの態度を見てイライラする人もいれば、全く気にしない人もいるのです。
②自分が相手に期待している事を知る
ストレスや不満の裏側には、叶えられなかった
期待(欲求)
が必ず存在します。
期待が満たされないから不満が生まれるのであって、
期待がないところに不満は生まれません。
電気の+-(プラスマイナス)と一緒です。
どちらか一方では成り立たないのです。
そこで、
自分が相手に期待している事は何か
を明確にしていきます。
意外に、
自分がパートナーに何を期待しているのかを明確に認識できていない人
は多いものです。
この夫の場合:
- 仕事も育児も頑張っているのだから、短い息抜きくらい認めてほしい
- 自分の日々の努力をねぎらってほしい
- 妻にも公平な目で状況を見てほしい
- もっと穏やかな言い方で指摘してほしい
という期待が隠れていたのです
このように、不満の原理を理解することで、モヤモヤとした感情的な反応を超えて、
より本質的な問題解決の方向性が見えてきます。
ステップ3:自分の行動を選択する
あなたの不満の正体が掴めて、不満の仕組みも理解出来たら、
最後のステップでは、
自分の行動を選択します。
そう、パートナーへのストレスや不満を解消させるには、
自分の行動を変えるしかありません。
なぜなら、他人は決して変える事ができないからです。
ストレスや不満の解消を、変えることのできない他人に委ねてしまうと
永遠と解消されずに、雪だるまのように膨らんでいくばかりになります。
ここでは、
自分の行動を選択する時の3つのチェック項目
を提案します。
状況に応じて最適なものを、あるいは複数を組み合わせて選択すると良いでしょう!
①期待や欲求を相手に伝える
落ち着いた場面で、以下のように伝えることができます。
「仕事と育児で疲れているときは、少しだけ息抜きの時間が欲しいんだ。
もちろん君も疲れているだろうから、お互いそういう時間を作ろう。」
「キツイ言い方をされると怖いから、もう少し穏やかな言い方での指摘をお願いしたい。」
自分の期待や欲求をしっかり相手に伝えることも、大切なコミュニケーションです。
ちゃんと自分の欲求を相手に伝えていないのに、
「ぜんぜんこちらの気持ちを分かってくれない!」
と思っている事も意外に多いものです。
②自分の受け止め方を変える
視点を変えることで、新しい理解が生まれます。
「妻も育児で疲れているからこそ、強い口調になってしまったのかもしれない。
スマホゲームの時間は、もっと適切なタイミングに変更しよう。
休日の昼間など、お互いが余裕のある時間に楽しむようにしてみよう」
相手の立場に立つ意識が持てると、視点が変わって受け止め方が変わってきます。
③自分の行動を顧みる
相手に対する不満が生まれた時は、相手も自分に同じ不満を抱いている可能性が高いです。
「自分が妻に持っている期待(欲求)は、妻に対して満たせているだろうか」
自分の行動を振り返ることで、気づきが得られます。
「自分も妻が息抜きしているときに、同じように厳しい態度を取っていなかっただろうか?
まずは自分が妻の息抜きを理解し、支援する態度を示そう。
そうすれば、妻も自分の息抜きを理解してくれるかもしれない」
夫婦とは【鏡】です。
まずは、自分が妻の事を理解できているのか、期待を満たせているのか、自分の行動を顧みましょう。
実践のポイント
これらの3ステップを実践する際は、「正しさ」の追求ではなく、相互理解を目指すことが重要です。
夫婦の例で言えば、「自分が正しい」「妻が間違っている」という思考から離れ、
どうすれば互いにとって良い関係を築けるかを考えることです。
【正】という漢字の成り立ちからも分かるように
本当の【正しさ】とは、妻への不満やストレスを感じた時に
自分の正しさを振りかざす前に、
いったん止まる
ことなのです。
時には立ち止まって、今回の3ステップを思い出してください。
ステップ1:不満の正体を突き止める
ステップ2:不満の原理を理解する
ステップ3:自分の行動を選択する
小さな不満の積み重ねが大きな溝を作ることもあれば、
適切な対処が関係をより良い方向に導くこともあります。
夫婦関係は日々の積み重ねです。
不満を感じたときこそ、関係を見直し、改善するチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
この3ステップを意識的に実践することで、パートナーとの関係はより深く、より豊かなものとなっていくでしょう。
妻からの理不尽な怒りを受けた時のストレスから解放されて、
今日もあなたの夫婦関係が最高になるように、心から応援しています!