妻の機嫌取りに疲れたら、絶対に役に立つ話。‐仏教哲学から学ぶ夫婦の向き合い方‐
こんにちは!シン・イクメン育成コーチのひなたです!
夫婦関係に悩む夫の皆さん、奥さんの機嫌に振り回されていませんか?
- 奥さんの機嫌が悪い時は容赦ない口撃が飛んできて、すぐ喧嘩になってしまう。
- 日々奥さんの機嫌にビクビクしていたり、不機嫌な様子にこちらも不愉快になってしまう
そんな夫婦関係を変えたいと思う方が今回の記事を読んでいただくと、
奥さんの機嫌に振り回されないためのマインドセットができると思います!
この考え方が理解できてくると、夫婦関係だけでなく人生全般において
モノの見方
が変わってきます!
仏教の
「空」(くう)
という概念を通じて、夫婦関係の改善について考えていきましょう!
仏教における「空」の概念とは
仏教の中で重要な概念の一つに
「空」(くう)
があります。
「空」とは、すべての物事は因縁によって生じたものであり、固定的な実態がないという考え方です。
言い換えれば、この世界に存在するすべてのものは、様々な要因や条件が絡み合って成り立っており、
それ自体で独立して存在するものは何一つないという意味です。
目の前に実在しているように見えても、
絶対性は何もなく、すべてにおいて可能性を秘めている
ということですね。
例えば、分かりやすく『私』という存在で考えてみます。
鏡の前に立てば、『私』という存在が移り、実在していますね。
でもその『私』とはいろいろな『私』がいます。
「夫」という存在の私は「妻」がいるからこそ成り立ちます。独りで夫にはなれませんからね。
同様に、「親」という存在の私は、子供がいるからこそ成り立ちます。子どもがいなければ親にはなれません。
『子』としての私は、親がいなければ『子』になれませんし、そもそもこの世に生まれてもいません。
『会社員』としての私は、会社があるから『会社員の私』が存在するのです。
つまり、私たちの存在や役割は、常に他者や環境との関係性の中で定義されているのです。
そうなってくると、気になるのは
本当の私
ですよね。
本当の私という存在は何なのか?
この身体は科学的に見れば、細胞の集まりです。
1つ1つの細胞が関わり合って、たまたま一つの集合体として、身体があります。
その細胞の集合体に、親が(勝手に)名前を付けたから、たまたま『○○』という人として実在していて、他の人も『○○』と認識できるわけです。
親が違う名前を付けていれば、違う人間として存在することになっていたわけです。
なので、仏教では
【諸法無我‐しょほうむが‐】全てにおいて自分というものは無い
と説くのです。
もう1つ、『物質』で考えてみましょう。
例えば、今私がこの文章を打っているパソコン。
触ると【硬い】ですよね。
でもこの【硬い】という感触は【柔らかい】という感触があるからこそ認識できますよね。
逆も然り。
【柔らかい】とは【硬い】があるからこそ認識できるのです。
この【硬い・柔らかい】も相対関係で、関わり合って存在しているので、
それだけで固定的で絶対というものは無いということなのです。
また、パソコンはたくさんの機械が関わり合って構成されています。
人間がそれを【パソコン】という名前を付けたので、誰もがこれを見た時に【パソコン】として存在を認知できます。
でもこの【パソコン】を犬が見た時を想像してみてください。
犬から見れば、この物質はただの硬い板?オモチャ?になり、【パソコン】という存在ではなくなるわけです。
つまり、同じ対象物を見ていても、その存在は固定的ではなく、いろいろな可能性がありますし、
その存在自体がそもそも無い(無意味)
と考えることもできます。
だいぶ哲学的な話ですよね^_^;
正直、私もまだまだ理解に及んでいない、深い概念ですが、
この「空」の概念をなんとなくでも理解することで、私たちは物事をより柔軟に捉えられるようになります。
特に夫婦関係において、この考え方は非常に重要な意味を持つのです!
妻の機嫌も「空」である
では「妻の機嫌は空である」とはどういうことでしょうか。
妻の不機嫌な態度や言動も、実は固定的な実態を持たない「空」なのです。
なぜなら、
私達夫が奥さんの態度を【不機嫌】と認識するということは、
相対的に【上機嫌】という認識があるからこそ、生まれてくるのです。
つまり、妻の機嫌は絶対的なものではなく、様々な要因が絡み合って生じた一時的な現象に過ぎません。
それを私達夫が勝手に
上機嫌
不機嫌
と認識をしているに過ぎないということです!
つまり妻の事を自分の色眼鏡で見ているということに気がついたほうが良いのです!
この視点を持つことで、妻の不機嫌に対する私たちの反応や解釈も変わってきます。
「また不機嫌か」と見て、勝手に嫌な思いをするのではなく、
その背後にある要因や感情を探ろうとする姿勢が生まれるのです。
例えば、
妻の不機嫌の裏には、夫への【期待】
があります。
人は【期待】が満たされない時に【不満】が生まれるのです。
【不満】だけが勝手に生まれてくることはありません。
奥さんがあなたへ【期待】している事は何でしょうか?
またその不機嫌の裏には
「悲しい」「寂しい」「理解されたい」といった弱い感情
が隠れている可能性があります。
怒りや不機嫌といった強い感情は、弱い感情を覆い隠すためのものだと言われています。
重要なのは、妻の機嫌だけでなく、それを認識している自分自身の認識も「空」だということです。
つまり、「妻が不機嫌だ」と感じている自分の認識も、絶対的なものではないのです。
私たちは往々にして、自分の認識を絶対的なものとして扱いがちです。
しかし、同じ状況でも人によって受け取り方は異なります。
妻の態度を「不機嫌」と捉えるのは、あくまで自分の解釈に過ぎないのかもしれません。
この「認識の空」を理解することで、自分の考え方や感情にも距離を置けるようになって
「妻が不機嫌だから、自分も不愉快だ」という思考の連鎖を断ち切り、
より客観的に相手の立場に立って状況を見られるようになるのです。
怒りという感情との向き合い方
しかし、「自分の認識は空だ。奥さんの機嫌も空だ。もっと奥さんの立場になって、自分への期待を理解しよう!」と理解できても、
不機嫌な奥さんを目の当たりにすると、うまく出来なくなってしまう・・・
その原因は自分の中にある
【怒り】
があなたの思考を侵しているからです。
夫婦関係において、怒りは最も対処が難しい感情の一つです。
仏教では、怒りは「三毒」の一つとされ、人を苦しめる煩悩だと考えられています。
怒りに対処する鍵は、自分の怒りも「空」として認識することです。
怒りも固定的な実態を持たない、一時的な現象に過ぎません。
怒りを絶対的なものとして受け入れるのではなく、その背後にある自分自身の本当の感情や欲求を探ることが大切です。
先ほどの話と同様で、あなたの中に怒りが芽生えた時、あなたの中にも
奥さんへ期待している事
それが満たされずに生まれてくる弱い感情
があるはずです。
それをしっかり理解して受けとめてあげることで、はじめて怒りを手放す事ができて、
自分の気持ちを相手へ伝えることができます。
その時に初めて、コミュニケーションのベースである
50%・50%の対話(自分も相手も大切にするアサーティブ・コミュニケーション)
ができるようになります。
怒りに自分が振り回されている時は、全ては【空】という本質を忘れて、目の前の現象に振り回されている状態なのです。
「空」の概念を活用した夫婦関係改善のヒント
- 妻の不機嫌を絶対的なものとして捉えない
妻の不機嫌は一時的な現象であり、永遠に続くものではありません。
「また不機嫌か」と決めつけるのではなく、その背後にある感情や状況を理解しようと努めましょう。 - 自分の認識を絶対視しない
「妻が不機嫌だ」という自分の認識も、絶対的な真実ではありません。
自分の解釈や感情にも距離を置き、より客観的に状況を見るよう心がけましょう。 - 怒りの本質を探る
怒りは多くの場合、より弱い感情を覆い隠すためのものです。
妻の怒り、自分の怒りの裏にある本当の感情や欲求を理解しようと努めることで、より深い理解と共感が生まれ、50%・50%の対話が可能になります。 - コミュニケーションを大切に
「空」の概念を理解することで、より柔軟で開かれたコミュニケーションが可能になります。互いの感情や考えを絶対視せず、常に対話を通じて理解を深めていく姿勢が大切です。 - 変化を受け入れる
「空」の考え方は、すべては変化し続けるということも教えてくれます。
夫婦関係も常に変化するものであり、その変化を恐れずに受け入れ、共に成長していく姿勢が重要です。
これらのヒントを実践することで、夫婦関係はより柔軟で強靭なものになっていくでしょう。
もちろん、すぐに完璧な関係を築けるわけではありません。
というか、完璧な関係などというものは無いのです。すべては「空」ですから(^^♪)
しかし、「空」の概念を理解し、それを日々の生活に少しずつ取り入れていくことで、確実に変化は訪れるはずです!
私自身も日々奥さんとの関係の中で、この考え方を実践しようと努力しています。
時には失敗することもありますが、その度に「空」の概念を思い出し、またチャレンジしています。
皆さんも、ぜひこの「空」の考え方を夫婦関係に取り入れてみてください。
きっと新しい気づきや変化が訪れるはずです。そして何よりも、お互いをより深く理解し、尊重し合える関係が築けるのではないでしょうか。
これからも「シン・イクメン」というコンセプトのもと、
イクメン×仏教思想=夫婦関係改善をテーマに発信を続けていきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日もあなたの夫婦関係が最高になるように、心から応援しています!